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Author:いけぞー
旅と動物とミキシングビルドが好物。制作物を中心に綴っていきます。


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セルクナム族フィギュア化計画(セルクナム族について)

(2016.1.15追記あり)

2013年11月作製

その昔、アルゼンチンのパタゴニア地方にこんな部族が実在したのです。
南アメリカ大陸南端の極寒の地で、全裸。
そしてこの現代のデザインにも精通するかのような前衛的なビジュアル。
ヤバくないっすか。

ヤバイので、フィギュアにしました。

この記事では、セルクナム族について、私が知っていることをまず綴っていきます。
(製作に関しては別記事でそのうちアップします。)
日本ではデマが広まっているので、セルクナム族を敬愛する私としては読んでいただけるとありがたいです。
つたない語学力で調べた部分もあるので、私も間違っている部分もあるかもしれませんが。



1.セルクナム族と私
2.日本人の間でよく話に出るセルクナム族のイメージ
3.セルクナム族≠ヤマナ族(ヤーガン族)
4.セルクナム族は裸族ではない
5.死因のあれこれ
6.セルクナム族の儀式

1.セルクナム族と私

私は2011年から2012年にかけて、約1年間世界一周の旅をしておりました。
セルクナム族の存在を知ったのはその道中、チリの宿で日本人女性バックパッカーと話をしていたとき。
衝撃。
一気にその魅力に取り付かれました。

その後、チリからアルゼンチンに渡り、世界の最南端ウシュアイアに移動するまでに博物館など巡っていろいろ調べたりしました。
するとどうも、最初に聞いた話と実態がだいぶ違う。
日本人の間では情報が交錯して、間違った知識が広まってしまっているようです。


2.日本人の間でよく話に出るセルクナム族のイメージ

女性バッパーから初めてセルクナム族の話を聞いたときの内容はこんな感じでした。

「パタゴニア地方(ウシュアイアあたり)にすごいビジュアルの部族がいた。
ヤマナ族といって、ボディペインティングやマスクが前衛的。
超極寒の地に住んでいるにも関わらず、まさかの裸族
雨や雪が多く降るため、濡れた衣服で過ごすよりは裸で火のそばにいたほうが体温を奪われないかららしい。
南アメリカに渡ってきたヨーロッパ人が、服を着ない彼らを哀れに思い、衣服を与えて着るようにさせた。
しかしながら、服を着るという文化がなかったこの部族にとっては、洗濯をするというという習慣もなく、
不衛生な衣服から病気が蔓延して滅んだ。」

やばい。ビジュアルだけじゃなかった。
裸族で、服着て死ぬとかwwwww
っていうのが第一印象。
掴みがこんなブッ飛んだ話なので、興味をそそられない人はいない。

当時、彼らの存在を知っている人は少なかったけれど、知っている人はだいたいこういう知識を共有していました。
日本語でググっても、そんなことを書いている記事が多い(多かった)。
最初こそ私もそれを鵜呑みにしてたけど、もっと詳しく知りたいと思って現地で調べたりしているうちに、どうも違うことがわかりました。


3.セルクナム族≠ヤマナ族(ヤーガン族)

まず、根本的に間違っているのが呼称。
日本人の間ではヤマナ族(yamana)という名でよく聞きます。あるいはヤーガン族(イェーガン族、yagan)という名でも耳にすることが多いです。
実際には、セルクナム族(selknam、selk'nam)が正しい
アルゼンチンのエル・カラファテにある歴史博物館に立ち寄った際、館長さんに直接話を聞いてわかわかりました。
ヤマナ族はセルクナム族と近い地域に住んでいたが、違う文化の別部族とのことです。

また、ヤマナ族とともに良く聞くヤーガン族ですが、ウィキペディア(スペイン語)によるとヤマナ≒ヤーガンっぽいです。
でもあんまり確証は無いです。

ちなみに、地元の人でもセルクナム族のビジュアルは知っているけど、部族の違いとか詳しいことはよく知らない人がほとんどだった気がします。
パタゴニア地方には他にもいろんな部族がいたらしいですし、歴史とか人類学なんて勉強しないとわからないもんなので、まぁしょーがないっすね。

↓パタゴニア地方の部族(wikipediaヤーガン族(スペイン語)より)
Pueblos_indigenas_de_Chile.png



エル・カラファテの博物館
El Calafate Historical Interpretation Center 公式ホームページ
El Calafate Historical Interpretation Center トリップアドバイザー

4.セルクナム族は裸族ではない

歴史博物館の館長さんの話では、セルクナム族が裸族ではないこともわかりました。

・このような格好をするのは儀式のときで、裸になり、ボディペインティングを施し、マスクを被る。
・普段は原始的な毛皮の衣服を纏っている。裸族ではない。
・一方ヤマナ族は、ほぼ裸族。寒いけど、ふんどし一丁で生活している。

とのこと。
館長さんに勧めてもらったセルクナム族の本をブックストアで買ってみたところ、半裸に近いけど確かに普通に毛皮着てる写真がありました。
ヤマナ族のほうは、「yamana」で検索するとおかっぱ頭みたいなヘアスタイルの部族の画像がよくヒットするんですが、だいたいふんどし。
ヤーガンで検索すると顔つきとか髪型はヤマナ族に非常に似てるけど、しっかり布(?)を着てる写真もあるので、ヤマナ族とヤーガン族は微妙に違うのかも。



エル・カラファテから移動して最南端の地・ウシュアイアに向かい、そこでも博物館を巡りました。

まずはこちら。
世界の果て博物館 Museo del Fin del Mundo (リンク先はトリップアドバイザー)
ウシュアイアの総合博物館です。
小さなウシュアイアの町では数少ない有名な観光スポットですが、セルクナム族に関する情報はあんまりなかったです。

つづいて、こちら。
ヤマナ族博物館 Museo Yámana (リンク先はトリップアドバイザー)
小さい割りにヤマナ族に関することがかなり詳しく展示されてます。
セルクナム族に関する展示もありました。
が、英語をしっかり読んでまわれる語学力も気力もないのであまり理解できませんでしたが、
極寒の地で体温を保つため、体に鯨やアザラシの脂を塗ってしのいだ」っていうことはわかりました。
雨の多い地で服が濡れるとむしろ体温を奪われるのであんまり服着てないってのも、事実らしいです。



5.死因のあれこれ

さて、こうなると服を着て滅んだという話は、とりあえずセルクナム族に関してはデマってことになりそうですね。
(→1016.1.15追記 映画【真珠のボタン】によると、白人に着せられた服が死因になったというのは事実のようです。
・映画真珠のボタン公式サイトhttp://www.uplink.co.jp/nostalgiabutton/
・2016.1.15記事 セルクナム族も出てくる映画「真珠のボタン」(死因について追記) )


他の部族(ヤマナ族とか)でもそういう話はあるのかどうか、先述のエル・カラファテの博物館館長に一応聞きいたところ、
「白人が持ち込んだ病気が蔓延して滅んだっていうのは一説としてあるけど、それは聞いたこと無いね。面白い説だし可能性としてはゼロではないのかもしれないけど、たぶんそういうのは無いと思うよ。」
とのこと。
ですよねー。
館長さんは続けてこうも話していただきました。
「パタゴニアの多くの部族が滅んだ理由は、病気の蔓延っていう説も確かにあるけど、多くは僕たち白人が占領したからだと思うよ。白人の入植で、鯨やアザラシといった彼らの貴重な食料を乱獲したり、土地を奪って追いやったり。そして多くの虐殺があったはず。自分の祖先がしてきたことで、他人事でもない複雑な話だけど、そういう悲しい歴史がある。それは今でも重大な問題なんだよね。これはいたって個人的な考えだけど、病気が蔓延して滅んだっていう説が先頭に立って出てきてるのは、白人社会が過去の歴史をうやむやにしようとしてるからなんじゃないのかなぁとも僕は思うよ。」

他にもいろいろ話聞かせてもらったけど長くなるし内容が反れるので書きませんが、結局、そういうことなんですよね。歴史って。



6.セルクナム族の儀式

博物館やネット、書籍の文献からすると、セルクナム族のあのコスチュームは成人の儀式の際に使用されるらしいです。
現地で買った本にはその儀式についての研究内容が詳しく記載されています。
が、当然のことながら全文英語なので全く読む気なし。
目に付いたところだけさらっと読んではみたんですが、

・儀式はHAINと呼ばれるものらしい
・個性的なコスチュームがいろいろあるが、それぞれ役柄と名前がちゃんとあるっぽい

ということだけわかりました。
漠然としすぎていてすみません。
誰か翻訳してくれないかな・・・。



ということで、私の知っているセルクナムの知識をタラタラと書き連ねてみました。
何度も言いますが、中2・中3レベルの英語力とスペイン語力を稼動させて調べたことなので、間違ってることもあるかもしれません。
でも、たぶんここに書いた分はおおよそ間違ってないかなと思います。
こちらは日本語の記事の中でもかなり詳しい内容だったので参考までに。
http://blogs.yahoo.co.jp/kawakatu_1205/55073807.html


セルクナム族に興味を持った方々に、少しでも理解の手助けになれば幸いです。
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